多数のご参加ありがとうございました。
第44回海中海底工学フォーラムのご案内
ご案内 (ここをクリックして下さい)
日 時 2009年10月9日(金)
10時30分〜12時10分 研究会:午前の部
13時00分〜17時00分 研究会:午後の部
17時00分〜17時15分 IEEE-OES 日本支部 Young Researcher Award授賞式
17時30分〜19時30分 懇親会
場 所 東京大学海洋研究所講堂
〒164-0014 中野区南台1-15-1 電話:03-5351-6342
http://www.ori.u-tokyo.ac.jp/about/j/map.html 参照
参 加 費 研究会:無料
懇親会:3,000円(30才未満および70才以上無料)
振込先 郵便振替:東京00150-8-354229
口座名:海中海底工学フォーラム
主 催 海中海底工学フォーラム運営委員会
共 催 (財)生産技術研究奨励会
協 賛 日本船舶海洋工学会、海洋調査技術学会、海洋音響学会
*(社)土木学会、(社)日本水産学会、
IEEE/OES東京支部、MTS日本支部、東京大学海洋アライアンス
連絡先 東京大学生産技術研究所海中工学国際研究センター 浦研究室
電話:03-5452-6487 Fax:03-5452-6488
E-mail:harumis@iis.u-tokyo.ac.jp
申し込み用紙(PDFファイルです)(締め切りは10月02日(金)とさせていただきます)
*「土木学会認定CPDプログラム」
研究会(午前の部):10時30分〜12時10分
01)海洋技術の基盤をいかに作るか
10時30分-10時35分
東京大学生産技術研究所 浦 環
02)文部科学省における資源探査技術開発の取り組みと基盤ツール開発プログラム
10時35分-10時50分
文部科学省海洋地球課 生川 浩史
[講演概要]世界第6位の広さを誇る我が国の排他的経済水域には、海底熱水鉱床やコバルトリッチクラストなどの
海洋鉱物資源が存在している。平成20年3月に閣議決定された海洋基本計画においては、自らの安定的な資源供給源を
持つため、国が技術開発等を実施し、これら海洋鉱物資源の開発を着実に推進することとされている。
文部科学省では、海洋開発分科会において、これら海洋鉱物資源を開発していくために必要不可欠となる資源量を把握する
技術等、探査に必要となる技術開発について報告書をとりまとめるとともに、これを踏まえ、競争的研究資金制度
「海洋資源の利用促進に向けた基盤ツール開発プログラム」において、大学等が有する基礎的な研究や要素技術を核として
技術開発を実施している。今回のフォーラムでは、上記とりまとめの結果や同プログラムについてご紹介する。
03)コバルトリッチクラストの厚さの高精度計測技術の開発
10時50分-11時10分
東京大学生産技術研究所 Thornton Blair
[講演概要]日本近海の深海底に賦存するコバルトリッチクラスト(CRC)厚さを非接触で正確に計測するための3,000m級
仕様のコバルトリッチクラストの厚測定送受波素子アレイ装置の開発研究を行っている。コバルトリッチクラストの
音響特性計測結果に基づき、高周波で送信して、非線形効果によって透過率の良い100kHzの2次波のシャープなビームを
形成し、送信素子の間にはりつけた高感度な100kHzの素子により受信する専用のプローブ「CRC厚さ測定用送受2層構造
パラメットリックフォーカスプローブ」(大気圧用)を開発。NT09-02Leg02航海(2009年2月)で取得した音響特性的に
乱されていない新しいサンプルのプローブによる計測試験から、音響インピーダンスや減衰特性、さらに表面形状による
反射特性が十分信用にたると検証された。
現在は、大深度仕様アレイ開発に向けた研究を推進している。並行して、音響送受波素子アレイ装置を搭載して母機(AUV)
と協調行動して低高度でコバルトリッチクラストの厚さ測定を観測するボットムスキマープローブの開発研究を進めている。
04)海底位置・地形の高精度計測技術の開発
11時10分-11時30分
東京大学生産技術研究所 浅田 昭
[講演概要]我々は海底資源開発に期待されるAUV、ROVに搭載可能な世界先進の海底位置・地形の高精度計測技術の開発
研究を実施している。これまで、合成開口手法とLアレイインターフェロメトリ地形計測を融合したセンチメートル精度の
地形計測ソーナーシステムを開発するため、試験装置の試作、基礎実験を行い新しい計測アルゴリズムを開発した。左右
それぞれ5素子を用いた斬新な設計アルゴリズムにより、0-90度幅全域を高精度で計測可能で、長開口で絶対角計測を実現
する。世界先進の機器で使われているフラットアレイでは低分解能区域と高分解能区域に分離され、我々が開発、計測実績
を積んできた従来型3素子のL字アレイに比べ、機能、性能的に優れた機器となる見通しが得られた。また、スタティック
測量に基づく海底音響基準局の技術を発展させ、海底付近において10cmを切る測位精度を提供する新しい海底音響基準局LBL
測位システムの開発を行っている。
05)海底熱水鉱床探査の為の化学・生物モニタリングツールの開発
11時30分-11時50分
高知大学 岡村 慶
[講演概要]海洋資源探査の際には、マンガン・鉄・硫化水素等の熱水系から噴出している化学物質や、pH・ORP に代表さ
れる熱水成分によって影響を受ける海水組成など、化学系成分の多項目かつ高精度・広範囲な観測が必須となる。
また同時に、熱水活動の影響を受ける微生物の活性をモニタリングすることも資源探査に有効であると考えられる。
当グループでは、資源探査・利用の為の新規化学・生物センサの開発を行い、同センサ類を用いた現場環境センシングを
行うことを目ざしている。今回はフロー系デバイスと電気化学デバイスといった2種類のセンサ開発についての現状を報告する。
06)海底熱水鉱床探査に向けた深海磁気・電気探査システムの開発
11時50分-12時10分
東海大学 佐柳 敬造・京都大学 後藤 忠徳
[講演概要]近年、鉱物・エネルギー資源確保のための国際的な資源開発競争が強まる中、銅、鉛、亜鉛、金、銀、
ゲルマニウム等の金属を含む海底熱水鉱床が再び注目されている。しかし、開発に不可欠な賦存量を正確に見積もる手法は
まだ確立されていない。そこで我々は、陸上の金属探査では必須の電気・磁気探査をAUVやROVなどを使って海底近傍で
実現するための新しいツール開発に取り組んでいる。本講演では、2009年7月の研究船よこすか航海で実施した磁気探査装置の
性能試験の結果も含めて、我々の開発の概要を紹介する。
07)挨拶および海中海底工学フォーラムの新たな始まりに向けて
13時00分-13時10分
東京大学生産技術研究所 浦 環
08)海洋研究所の柏移転と新研究所の展望
13時10分-13時30分
東京大学海洋研究所 渡邊 良朗
[講演概要]海洋研究所は、海洋に関する基礎研究の推進のために1962年に設置され、海洋科学の最先端の研究を行う
とともに、全国共同利用研究所としてわが国の海洋科学の確立と発展に貢献してきた。設立後48年にあたる2010年3月に、
海洋研究所は、先端的・学際的研究を可能にする施設として、床面積15200平米地上7階の建物を柏キャンパス西端に建設し、
移転する。移転と同時に、海洋研究所は気候システム研究センターと統合して、「大気海洋研究所」を設立する。
新研究所は、観測・実験結果とモデリングの連携による高精度の全球的変動モデル構築により、地球システムを理解して、
持続可能な地球生命圏保全への道筋を提示することを目指す。
09)ウナギ研究 -新時代の幕開け-
13時30分-14時10分
東京大学海洋研究所 青山 潤
[講演概要]1973年に始まった白鳳丸によるウナギ産卵場調査は、近年、目覚ましい成果を上げている。
2005年にはふ化直後の仔魚(プレレプトセファルス)を大量に採集することに成功し、ニホンウナギの産卵場が西マリアナ
海嶺南端の海山周辺であることを明らかにした。さらに、2008年と2009年には水産庁の調査船開洋丸および水産総合研究
センターの北光丸が、産卵場周辺海域で合計15個体のウナギ属親魚を採集した。
これら一連の成果は、1900年代初頭より精力的に行われてきた北大西洋におけるヨーロッパウナギ、アメリカウナギに関する
研究を遙かに凌駕するものである。
北太平洋での最新の成果を紹介するとともに、近年、世界的に激減するウナギ資源について考える。
10)広い海底の下、大河は流れる
14時10分-14時50分
東京大学海洋研究所 沖野 郷子
[講演概要]海底下を循環する熱水は、風化や岩石・水反応を通じて周囲の地殻との成分のやりとりを行い、マグマ由来の
揮発性成分をはじめとするさまざまな物質を運びつつ大洋に流入する「海底下の大河」と呼ぶべき存在である。
私たち(科研費新領域「海底下の大河」グループ)は、この「大河」の多様性は流域のテクトニックセッティングに規制され
ているのではないか、との立場で、いくつかの熱水サイトの集中観測を実施中である。本講演では、「大河」の概念について
紹介したのち、7月に行ったマリアナトラフ熱水域でのAUVうらしま(海洋研究開発機構)による海底および
海中の3次元マッピングの結果について速報する。
11)海底に沈んだクジラのはなし
14時50分-15時20分
海洋研究開発機構 藤原 義弘
[講演概要]世界各地には数百万頭を越える大型鯨類が分布している。それらが死んで海底に沈むと局所的に大量の有機物をも
たらし、独特の生物群を形成する。特に興味深いのは肉が食い尽くされた後に残った「鯨骨」を生活の基盤とする生物群集である。
腐敗した鯨骨からは有毒な化学物質が浸出するが、中にはそれらを求めて集まる生物も多い。
例えば2004年に世界で初めて報告されたホネクイハナムシの仲間は、口も消化管も持たず、骨に「根」をはって暮らすゴカイの
一種で、鯨骨なしでは生きられない。私たちは2003年から日本各地で「鯨骨生物群集」に関する調査研究を実施してきた。
死してなお命を育み続ける鯨骨の魅力を、最近提唱されている二つの鯨骨「ステッピング・ストーン」仮説を交えて紹介したい。
12)新南極観測船「しらせ」−先進的技術の導入とその性能−
15時45分-16時15分
ユニバーサル造船(株)山内 豊
[講演概要]わが国の新しい南極観測船「しらせ」が本年5月に完成し、南極海域での初めての輸送・観測任務に向け、11月に日本を
旅立つ。南極観測拠点である昭和基地は、極めて氷況の厳しいリュツオホルム湾に位置し、南極観測船には優れた氷海航行性能が
要求される。歴代南極観測船の経験を基に、より安全で効率的な氷海航行を目指して、新「しらせ」には先進的な技術が採用されて
いる。主なものとして、氷上に積もった乾いた雪の抵抗を減らす散水装置や、長期に亘って船体表面を滑らかに保ち、氷や雪の摩擦を
低減するステンレスクラッド鋼の採用がある。砕氷性能だけでなく、充実した廃棄物処理設備や二重船殻化による海洋汚染防止策の強化等、
環境にも配慮されたエコシップとなっている。
これら「しらせ」に導入された新たな技術とその性能について紹介する。
13)超音波式3次元・リアルタイム映像取得及び測量装置の開発
16時15分-16時45分
港湾空港技術研究所 松本 さゆり
[講演概要]超音波式3次元水中ビデオカメラは、水中の対象を広範囲に3次元的にモニタ上に画像を表示でき、さらに音響データを
利用して対象の位置と大きさが分かるものである。現装置は主に水中部としては周波数掃引法に基づく送波器、3群3枚構成の複合水中
音響レンズ、64チャンネルの2次元受波器アレイ、陸上部としては制御・データ取得部から成る。
仕様は観察距離7〜25m、観察範囲縦横共に33度(6X6m2@10m)、分解能縦5X横10X奥行き13cm3@10mであり、リアルタイム撮影時の
フレームレートは1/8画面/0.25秒を実現している。また、測量精度は±5%以内であり、実用上必要なレベルに十分達している。
本講演では、装置の構成概要の紹介と水槽試験及び海上試験の取得映像をお見せしながら紹介をする。
14)「神の手(GOD HAND)」を目指す「網の手(GOoD HAND)」の開発
− 水深180mの水中翼及び海底の様々な形状の物を回収できる網チェーン式回収装置 −
16時45分-17時00分
港湾空港技術研究所 野口 仁志
[講演概要]網チェーン式回収装置「GOOD HAND (網の手)」(注:ゴッドドハンドではなくグッドハンド)は、潜水士等の支援を必要とせずに、
吊り下げたクレーンのワイヤーの巻き上げ下げの操作だけで種々の形状の対象物を掴み上げることができる装置である。
装置の構成は、網状チェーンを吊り枠から吊り下げた簡易なもので吊ある。大水深にもワイヤーの長さの延長だけで対応可能である。
これまで潜水士の作業が困難な強潮流下の水深約180mの海底に落下した水中翼の回収作業に2回活用され成功した。海底での水平方向の
位置制御は、網チェーンの一部を海底に接触させて動揺を抑えるという簡易な運用方法によって対応可能であった。
ブロック撤去工事では5件、約300個の回収実績がある。
平成21年度第一回IEEE-OES Japan Young Researcher Award授賞式
17時00分-17時15分
司会 IEEE-OES Japan Chapter Chair 浅田 昭
本年度より、本フォーラム協賛学会であるIEEE-OES Japan Chapterでは、将来の海洋研究を担う研究者の
育成を目指して、若手研究者による当該年度海洋関連国際学会での優秀発表論文を表彰することになりました。
栄えある第一回Young Researcher Awardの受賞式を、本フォーラム研究会終了後におこないます。
懇親会 17時30分-19時30分
申し込み用紙(PDFファイルです)(締め切りは10月02日(金)とさせていただきます)
申し込み先:東京大学生産技術研究所 海中工学国際研究センター 浦 研究室 杉松 治美
Tel:03-5452-6487 Fax:03-5452-6488
E-mail:harumis@iis.u-tokyo.ac.jp
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